手軽!だけど、腹腔鏡手術の明暗
体への負担が少ないのが特徴の手術です。
二酸化炭素などでお腹/胸を膨らませて、5-10mm程度お腹に数カ所小さな穴を開けて、CCDカメラや手術操作をするための細い器具(鉗子など)を数本入れて手術をするのが一般的です。
(別のやり方もあるので、あくまで一般的なお話です。)
非常に技術にいる手術なので技術認定医師が行う病院もあるみたいです。
世界中で見ると1900年初頭から症例があるようですが、日本では1990年に初めて用いられたようです。開腹手術とは違う技術が必要されるそうで、90年代に開始されてから少しずつ広がったようですね。今では多くの病院で受けることができます。
ちなみに、協会がいくつかあって、技術認定制度があるようです。
でも、認定があるからと100%技術保証しているものではないようですので悪しからず。
利点は切開の面積が少ないからこそのメリットがたくさん。
その分、デメリットは技術がいるところですかね。。。
メリット・デメリット
この術式のメリットは・・・・
・出血量が少ない
・術後の痛みが少ない/軽い
・早期退院・早期社会復帰しやすい
・傷口が小さいし、目立たないので美容面で優れている
・術後の癒着の合併が少ないため、将来妊娠希望の女性向き
逆に、デメリットをあげると・・・
・腹腔に挿入できる手術器械に制限がある。
・CCDカメラを通して見るため、見える範囲に限界がある
・手術時間が長い、または手術経過中の内容よっては長引くことがある
なお、デメリットとは言えないまでも注意事項が手術中にコントロールできない出血があったり、腹腔鏡では対応できない自体があると開腹手術に移行するそうです。
なので、起きたら開腹手術になってた!ということは想定内のこととして受ける必要がありますね。
手術までの流れ
これは開腹手術とそんなに違いはないです。
ただし、術式の対象となる人は、良性の婦人科疾患のほとんどが適応となりますので、子宮筋腫は対象になるのです。
ただし、悪性が疑われる場合や腫瘍が巨大で技術的に困難な場合は、開腹手術が選択されます。
自分の腫瘍の大きさは把握しておきましょう。
先生の力量にもよるのでしょうが、3cm以上だったり、複数ある場合、すでに癒着がみられる、腫瘍ができている位置によっても断れられることはあるようです。
全ては、先生ときちんと会話してくださいね。
私はここがよくわからず、病院をさまよいました。
そして、早く処置していれば回復しなくてよかったかもしれないことを後悔してます。
術後の経過
通常、術後3-5日目に退院となります。
ただし、発熱や出血など術後経過によっては退院が延期となることもあります。
退院1~2週間後に外来を受診し、術後の経過をチェックするところも開腹手術と変わりません。
多くの場合、軽い仕事は術後2週間、運動や旅行は術後4週間で可能となります。
手術費用について
約40万~80万ぐらいと言われております。(症状によって変動します)
健康保険が適応で、3割負担ですから12万~24万ぐらいの請求金額※になるかと。
ただ、生命保険や高度医療請求などで賄えることも。
必ず自分の保険を調べることをお勧めします。
※個室使用料など、個人的に入院中に支払った費用は除く
※2019年度で試算。
費用負担も高くなく、術後の体の負担も少なく、受けれるならこっちがオススメなのですが、術式の対象になるのかは、お医者さんと相談しないとなんとも言えないところですね。