何センチで手術?

開腹手術で子宮筋腫を切除しました。その時の体験が次の誰かの役に立つように手術に到るまでの過程、費用、出来事をつづります。

手術後の職場復帰のタイミング

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手術後の生活、職場復帰について。

 

公式アナウンスは手術後1ヶ月ぐらいは安静がオススメと言われておりますが、よほど回復の早い人じゃないないとこれ以上早い復帰をオススメしないそうです。

頑張りすぎると再入院する人がいるそうです。

 

 

1ヶ月経つと表面上は傷が治癒したように見えます。でも、手術したのは体の内部ですから全てが回復してるというわけではないそうです。私の経験では、ずーっと痛いわけではなくて、自分の動きに合わせて痛みが襲ってくる感じですね。チクチク、じくじく、ピキピキ痛いです。地味に鈍痛のような痛みが襲ってきます。

 

洋服の擦れや荷物を持った時、立つ、座るなど、腹筋を使うようなことは全部とにかく痛かったです。

 

私の場合、有給休暇を全然使ってなくて、積立年休も合わせて2ヶ月ぐらい休めそうだったこともあり、手術前に人事と話し合いをして、術後、1ヶ月後に産業医面談を受けること。そこの状況次第でプラス1ヶ月積立年休で休みを取りましょうという話し合いをして、人事から上司へ連絡が入ってましたので、追加の有給休暇を勝ち取るのは、スムーズでした。

 

ほんと、ありがとう!あの時の担当だった人事の人。

なんか、結構同じ手術で休む方が多いらしく、人事の人も慣れていたことと、みんな1ヶ月で復帰します!と強気で手術に臨むけど、術後は無理!と無給でいいから休ませてくれということが多いらしく、人事の人から諭されるように説明を受けました。

その話を聞いた時は、いやいや大丈夫ですよと思ってました。なんか、せっかくの有給休暇をこんなので全部使ってしまったら、来年から心置きなく休めないじゃないか!と使い切ったこともないのに思ってました。有給といっても基本給しか出ないから、基本給の少ないうちの会社では、お金の心配もありましたしね。(実際もらった時は出ないよりいいけど、基本給、低!!!とビビりましたとも)

 

というわけで、産業医面談を受けに会社にいくわけですが、痛くて痛くて会社に行くのが!電車に乗ろうとしたのですが、会社までdoor-to-doorで40分かかるのですが、術後1ヶ月間で40分も立っていられたことがないことに気づき、会社勤めて初めてタクシーで行きました。(自腹ですよ)

今でこそ、オリンピック需要で黒塗りの背の高い黒いタクシーが多いですが、私が手術受けた頃はセダン系の車高の低いタクシーでしたので、立つ、座るも大騒ぎ。タクシーの振動すらも嫌がらせ?と思うほどに、車の揺れに合わせて痛い。ひいいいいいと思いながら会社に向かい産業医面談を受けました。

 

面談内容はいたってシンプル。

手術の証明書みたいなのも事前に入手してましたので提出。それから手術後の生活を聞かれ、経過と体調について聞かれました。そして、どうします?休みます?復帰しますか?と聞かれたので、即答で「休ませてください!(切実)」とお願いして、休みを勝ち取り、結局2ヶ月間休みました。

 

今なら、在宅勤務ができるようになってきましたので、それを選択するという手もあるかもしれませんね。でも、今思うとそんな気力なかったです。長時間座っていられる自信もないし、まして通勤電車に乗るなんてムリムリ!と思ってました。

 

結局2ヶ月後に復帰しますが、立っていられるように少しずつ近所を散歩してました。どっちかっていうと食料買いに徘徊?に近い気がしますけど。そこから通勤電車は避け、とぼとぼしか歩けないので時間に余裕を持った生活をし、復帰から1ヶ月間は残業禁止令が産業医から出ましたので、配慮してもらい少しずついろんなことができるようになったように思います。

 

ちなみに、追加の休み中、何もすることなかったので、近所を徘徊するか、アンチャーテッドとトゥームレイダーのPS4ゲームしてましたw

おかげで変なこと考えないで済みましたが、この時に得たことがあります。

 

手術するに到るまで、結構オーバーワーク&仕事してないと自分に価値がいないとか、私がいないと業務が回らないとか思ってました。(口に出したことはないけど)心のどこかで思ってたような気がします。でも、手術してみて感じたのは、忍耐強いと思ってましたが、そんなことないなと。健康だから我慢も効くんだなと、自分の認識を改めることができました。だって、私がいない2ヶ月間、何も問題なく業務は進むし、帰ってきた後も普通に仕事振られるし、「あ、これがサラリーマンってやつなんだな」と思いました。思い上がりが恥ずかしい。。。ほんと恥ずかしい。私の代わりなんてあるからこそのサラリーマンなんですよ。業務で困ったと言われる方が喜ぶべきかもしれませんが、いなくて寂しかったよって言われる方が嬉しかったですね。

 

聞ける、勝手に業務を勧めてくれる人がいると助かるものですが、いなければいないなりに誰かが歯車になって動くものなのだなと実感持って感じました。

 

それ以降、休むときは休む。働くときは働く。無理しない!というマインドを得ました。子宮筋腫がなくなって、生理が楽になったことも良かったことですが、自分のマインドが変わったことがストレスなく、仕事をできるようになったという意味で良かったことだと思っています。