治療方法について
筋腫ができている場所や個数によってできる手術が限定されますが、
手術の方法は今現在6つ!
腹腔鏡下子宮筋腫核出術・・・お腹に数センチ程度の穴を開けて摘出
子宮鏡下子宮筋腫核出術・・・子宮内にできたものに限り有効
腹式子宮筋腫核出術・・・お腹を開いて取り出します。
薬物療法・・・文字通り。投薬
☆子宮動脈塞栓術(UAE)・・・太腿からカテーテルを入れて肥大の原因をカット
☆集束音波治療法(FUS)・・・そのまま超音波。
☆最近開発された治療法で、一部の病院のみしか治療を受けることはできません。
腹腔鏡下子宮筋腫核出術
お腹に数カ所の穴を開けて筋腫核を取り出す術式です。
略して、「腹腔鏡手術」と呼ばれることも多いですね。
がっつりお腹を開かないので、体への負担が少ないのが特徴の手術です。
これを受けたいと思っても腫瘍の大きさやできている場所や
できている腫瘍の個数などで判断されますので、病院で相談しましょう。
薬物治療
最初に言います。根治療法ではありません。 ホルモン剤による治療です。
薬を使用している期間(最長で6ヶ月間)だけ筋腫がある程度小さくなりますが、
治療を中止した約3ヶ月で以前の大きさや症状に戻ってしまうそうです。
そのため、摘出手術までに一時的に痛みを止めるために用いる方法だと
考えておいた方がいいと思いますが、かなり症状の軽減があるそうです。
子宮動脈塞栓術(UAE)
インターベンショナルラジオロジー(IVR)と呼ばれる
血管内治療の専門医がレントゲン(X線)で透視しながら治療する方法です。
足の付け根に居所麻酔をして、動脈にカテーテルを入れます。
そこから塞栓物質を注入して、子宮動脈を塞ぎ血流を止めることで
子宮筋腫に栄養を与えてる血流をとめ、筋腫を縮小させ症状を改善するやり方です。
治療時間は1−2時間、治療後は4−6時間ベットで安静が必要ですが、
即日退院できるのが特徴です。
詳しい診療についてはこちらに詳しく記載しておきます。
集束音波治療法(FUS)
こちらはレントゲンではなく、MRIで病巣を撮影しながら、
超音波のエネルギーを集中させて、患部の腫瘍等を焼却する治療です。
日帰りの治療が可能であり、腹部に傷を付けることなく治療が可能。
副作用も少ないのが特徴です。
このFUSでは手術せずに焼却し、症状を緩和します。
この治療は10年前より研究開発がおこなわれ、
今後子宮筋腫治療の大きな一つの選択肢となると考えられます。
以上が、現在日本で行われている主な治療方法です。