何センチで手術?

開腹手術で子宮筋腫を切除しました。その時の体験が次の誰かの役に立つように手術に到るまでの過程、費用、出来事をつづります。

子宮筋腫について語ってみる。

子宮筋腫については、最近では産婦人科のホームページがたくさんヒットするようになりました。なぜなら、4人に1人は持っているものだからだと思います。

 でもちょっと前までホームページも少なくて、解説本もなかなかなくて、調べるのは苦労したものです。

 

私はそういう時、ネットで調べました。

その恩返しもあるのです。

その時得た知識と先生、経験から得た知識をここに書いておきます。

 

子宮筋腫とは・・・

良性の腫瘍です!

腫瘍とは、コブのような塊だそうです。

体の細胞とは違う細胞だそうです。 

なんでそんなものができるのかは解明されていません。

女性ホルモンが影響していることだけは判明しているそうです。

 

イメージとしては顔にできるニキビみたいなものですかね。

 

顔にアクネ菌があって(菌は子宮の中にみんな持っていて)

思春期を境に分泌されるのですが(初潮を境に分泌されるのですが)

少しずつ成長して、ある時を境に肥大して発見されます。

 

それが子宮筋腫だと30代以降に発見される率が高いだけだそうです。

 

筋腫は一つだけの場合は「単発性筋腫(たんぱつせいきんしゅ)」

大小たくさんある場合は「多発性筋腫(たはつせいきんしゅ)」と呼ばれます。

 

子宮筋腫にはできた位置で名前が違う

子宮のできる位置で症状と治療方法が違います。大きく3つ!

漿膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ):約2割がこのタイプ。弊害が大きい。

筋層内筋腫(きんそうないきんしゅ):約7割がこれと診断されます。

粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ):約1割がこれ!小さくてもすんごい痛い。

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漿膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ)

子宮の外側にできる筋腫です。細かく分けると2つあります。

 

外側向かって膨れ上がる漿膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ)と細い管で子宮の外側にできるタイプ有茎漿膜下筋腫(ゆうけいねんまくかきんしゅ)です。

 

漿膜下筋腫は、外側にできるので子宮の中にできるものと違って、生理の血の量が増えたり、貧血などがないのですが、大きくなると周囲に迷惑をかけます。膀胱を圧迫して頻尿になったり、逆にでにくくしたり、直腸を圧迫して便秘になったりします。また、子宮の後ろ側にできた場合、腰椎を圧迫して腰痛を引き起こします。

 

有茎漿膜下筋腫は、何もしなければできていても実害はありません。ただ、何か拍子に茎がねじれると血液が届かなくなるので、のたうちまわるほどの痛みを引き起こす地雷みたいなやつです。

 

筋層内筋腫(きんそうないきんしゅ)

子宮の筋肉の中にできる筋腫です。子宮筋腫と診断された方の7割がこれです。子宮の中の筋肉の中にできるもので、いくつもたくさん大きく成長しやすいのが特徴です。

 

筋腫が小さい時はほとんど症状がありませんが、大きくなると実害が出ます。

 

通常、子宮は鶏卵ぐらいの大きさですが、こいつが大きくなると子宮の大きさが大きくなる&変形します。子宮は赤ちゃんができるほどに膨らみますから、このコブができたことでその分でかくなります。そのでかくなった分だけ月経の血を貯めるように体は働くので月経の量が増えます。また、月経を排出する量も増えるので、5日間ぐらいで終わるはずの月経が6〜10日ぐらいに伸びたりするわけです。そして、ここに血を保管するために労力を使うため、貧血に結び付くと言うわけです。

 

粘膜下筋腫

子宮の内腔に向かって成長する筋腫です。こいつはニキビみたいにできるやつ。

筋腫は血管が集中しています。そいつがたまに破れて大量出血することがあるそうで、そうなると月経周期に関係なく、黄色味を帯びた水っぽいおりものや不正出血の症状が見られます。

 

こう言うの覚えがないですか?

(私、あります。実際できたし)

 

それから、子宮の内部にぶら下がるようにできる有茎粘膜下筋腫と言うものが存在します。これが厄介。

人間の体は異物を体外へ排出しようとする性質を持っているので、有茎粘膜下筋腫ができていると、異物と見なし体外へ排出しようと必要以上に子宮が収縮します。そのために陣痛のような痛みを伴う月経痛がくるといった悪循環に見舞われることになります。

 

ちなみに、身体的にうまいこと体外へ出せ、子宮から膣へ飛び出した状態を筋腫分娩と呼びます。これもかなりの期間出血を伴いますのでご注意を。

 

 

こいつの注意点は、小さくても痛いと言う点もありますが、不妊の原因にもなるため、妊娠希望者には要注意の筋腫です。こいつができると子宮内部が凸凹になり、受精卵が着床しにくくなるからです。

 

これはできるだけ早く対処することをオススメする筋腫ですね。

 

頻度は少ないけどできる筋腫

最後に、頻度は少ないけど、できるパターンとして、子宮頸部にできる「頸部筋腫」があります。漿膜下筋腫と同じよう感じで出血を伴う痛みはありませんが、大きくなると頻尿、下腹部痛、腰痛の原因になり、出産時には分娩の妨げになります。

 

病院に行って診断されるとさらっと名称を説明されるのですが、何が何?と思った記憶があって、MRIの診断結果が出たのちに理解したのを覚えています。

 

私の場合、多発性子宮筋腫でした。

 

内訳は・・・

筋層内筋腫が、9cm、1cm、1.4cm、3.8cm、3.7cmの5個とMRIでは確認できないような小さいものがたくさん。

漿膜下筋腫:5.8cmどーんと1個。

 

どんなのものだったのか見たい方はこちらをクリック

※なかなかにグロテクスなので閲覧注意。自己責任でお願いします。

 

こんなにたくさんあって、上記のような症状に思い当たった日には取ろう!

って踏ん切りつきますよ。

 

ぜひ、MRIを取ることをオススメします。